平成20年12月射水市定例議会報告

T あらまし

12月定例会は12月9日招集され22日までの会期14日間と定め、議案第83号平成20年度射水市一般会計補正予算(第3号)等議案24件(補正予算10件、条例改正9件、市道の認定1件、指定管理者の指定4件)同意7件(教育委員会委員 大代忠男氏再任、公平委員会委員 糀 秀一氏再任、固定資産評価審査委員会委員 菅谷正一氏再任・木村正明氏再任・前田 稔氏再任・向井清治氏再任・橋本 隆氏新任)、諮問1件(人権擁護委員 荒川秀次氏新任)、選挙1件(「富山県後期高齢者医療広域連合議会議員の補欠選挙 泉田恒男氏新任」)が提案され、継続中の審査であった認定12件(「平成19年度射水市一般会計歳入歳出決算認定 1件」「平成19年度各特別会計歳入歳出決算認定 11件」)はいずれも原案通り可決いたしましたまた、私約交代による選挙2件(正副議長選任選挙 議長 泉田恒男氏、副議長 梶谷幸三氏選任)を行い終了しました。この正副議長交代に伴い常任委員会の所属変更や各正副委員長の交代、選任を行いました。

※ 私 東保 力は、産業建設常任委員会に所属になりました。

※ 現在の会派。保守系は4派、自民議員会(7人)、市民創政会(8人)、自民クラブ(10人)、誠志会(瀧田啓剛氏、高橋賢治氏、東保 力の3人)。社民党議員会(4名)。諸派(3名)。計35名

※議長選挙は泉田氏18票、瀧田氏17票で泉田氏、副議長選挙は梶谷氏17票、嶋崎氏17票(1票は無効)の同数でクジの結果、梶谷氏に決まりました。各常任委員会の正副委員長の選任も全て選挙と言う異例の議会運営となりました。

U 議会の焦点

1.平成21年度予算編成については市長の所信表明では平成21年度予算編成作業中であるが景気は予想を超えた低迷であり大幅な財源不足が見込まれることから、投資的経費の単独事業や一般行政経費等の通常事業については、一般財源ベースで本年度当初予算に比べマイナス10%の厳しいシーリングを設けた。本年4月からスタートした射水市総合計画に基づき、目指す将来像「豊かな自然 あふれる笑顔 みんなで創る きららか射水」の実現に向けた計画事業を着実に実施すると共にその他施策については厳しい選択を行い、限られた財源の重点配分と効率的な経費の支出に努め整合性ある予算としたい。また、事業の実施には財政的な優遇措置を受ける合併特例債等を有効に活用して、行財政基盤の安定と強化を図り、市民の信頼と負託に応えられる予算編成に全力で努める方針を表明されました。

2.地域の景気と雇用対策について、米国サブプライムローンの焦付きに端を発した金融危機は瞬時に世界金融恐慌を引き起こし、想像を絶する未曾有の金融・経済危機を招いて世界の景気が低迷、底冷えの状況となっている。当市内の企業の経営実態と雇用状況の調査把握をしているのか。市民の生活を守る雇用対策、中小零細企業の金融支援、公共事業への前倒し発注など市で出来る範囲内の支援策等をきめ細かに対応し実施していきたい。雇用については、ハローワーク、射水商工会議所、商工会等と連携し万全を期していきたい。住まいについても、射水市民として安心して暮らせる対策、対応環境整備に努めたい。

3.統合庁舎については、今回も代表質問、一般質問で多くの議員が質されています。来年度には、仮称「統合庁舎建設基本構想策定委員会」を設置し、統合庁舎の基本構想、基本計画で2年、基本設計、実施設計で2年、建設で2年の6年以内を旨として、できるだけ早い時期に建設着手できるよう努力する方針を示されました。もう「統合庁舎が望ましい」とか「庁舎建設パターン別経費比較表」の経費比較に関する議論は終えた。後は、場所と規模と内容である。市民の各界、各層の方々や有識者の皆様から意見を集約して市民と議会のコンセンサスを得て早い時期に決めていかねばならない。

特に場所選定は、本庁舎の所在地を移動、移転するときは議会の出席議員の3分の2以上の賛成議決が必要です。来秋の市長・議員選挙は、この場所の是非を争点に市民の信を問う選挙にすべきであると考えています。私 東保 力は、合併市民の利便性、一体感の醸成、シンボルの必要性、行財政改革(統合庁舎により5〜6億円/年の経費削減が見込まれる)の推進から、また分庁舎の耐震性の不備からも出来るだけ早い時期に市民と議会の理解と協力を得て結論を出すべきとの考えです。2013年(平成25年、次期市長・議員の任期)までには、完成していなければならないと考えています。

4.救急病棟建設計画と市民病院の方向性と急性期病院や救急医療体制など特色ある病院づくりについて、この問題についても多くの議員から質問がありました。救急病棟建設計画については、病院経営診断の報告書を参考にしながら『病院改革プラン』を市民病院運営協議会の委員各位の意見を伺いながら策定していきたい。また、今後収支計画を含め基本計画、実施計画を作成し、なるべく早い時期に議会に提示し理解と協力を得て建設して地域の中核医療機関として、また公的病院として住民の医療福祉向上に努めたい。一部詳細は、私の質問・答弁の要旨をご覧ください。

5.『射水市土地利用に伴う生活環境の保全に関する手続条例』を9月議会で制定しました。3月議会において「射水市安全で快適なまちづくり条例」関連して「射水市迷惑駐車等の防止に関する条例」及び「その条例施行規則」を制定しています。特に中古車販売業者が林立している大江地区住民の安全対策問題について対策、対応してきました。今後、この条例を活かし安全、安心まちづくりへの実効性あるものとしていくと共に、特に中古車販売業者には法、条例等を厳守させる体制づくりと地区住民と良好な関係を築く施策を後押し、今後とも市は積極的に関わり問題解決と良好な関係づくりと全市の安心、安全のまちづくりに努力していただきたい。

6.市民協働のまちづくりは、「新しいまちを開くかぎ」の一つに挙げられています。特に、射水市にふさわしい市民との協働のあり方、方策等を「協働のまちづくり基本指針」を作成しました。それに基づき、本年度モデル地区を5地域指定しそれぞれ地域振興会を設立されて市民協働を市民に理解と協力を求めて取組んでもらい現在活動していただいています。今後、自治振興費と市民協働事業経費(地域振興会の事業計画に基づき、使い方自由の交付金として地域振興会へ支給している。)への予算付けがどうなっていくのか。また、各地区の協働の拠点となるのは地区公民館であり、この協働での地区公民館の運営、利用のあり方をどのように考えられているのか。社会教育施設の公民館のままでは、地域振興会が主体的、自主的なまちづくり、運営していく上で制約等を受けている実態が見えます。

関係各課と調整し現公民館条例を廃止し新たにコミュニティセンター条例の制定について検討していきたい。

※現在、全校下地区で地域振興会の設立準備されています。塚原校下では、「塚原地域振興会」の設立準備が進められており来年度から市民協働がスタートします。

7.バイオマスタウン構想について、市長タウンミーティングの成果と市民の声の活かし方について、地域審議会の提言の取組と実効性について、自主防災組織率の向上と防災備蓄率について、コミュニティバスの公共交通との連携での運行や経路、バス停場所や協賛金の検討について、新湊大橋ライトアップや港湾機能の充実整備について、後期高齢者医療制度が4月からスタートしその問題点について、学童保育の整備とその取り組みについて、保育園整備(3歳児未満の保育体制)並びに子育て支援について、全国学力・学習状況調査の結果とその課題、対策について、学校給食方式のあり方と食育教育と米飯と地産地消の推進について、校内暴力問題等の現状と対策について、学校の耐震化、大規模改造について、消雪施設の拡充整備について等など市政全般にわたり活発な議論がなされました。



V 可決された主な議案

議案第83号 平成20年度射水市一般会計補正予算(第3号)

 これは、歳入、歳出をそれぞれ16億51,182千円を増額補正し、その合計総額402億50,121千円にするもの。

議案第84号〜92号 平成20年度射水市各特別会計補正予算

 これは、9特別会計の合計歳入、歳出を−1億94,850千円を減額補正し、その全合計総額322億07,645千円にするもの。

※ 一般会計と各特別会計の歳入、歳出総合計予算は、724億57,766千円です。(詳細、予算の箇所付け、新規事業については、東保 力ホームページをご覧下さい。)

議案第96号 射水市手数料条例の一部改正について

これは、住民基本台帳ネットワークシステムを利用し、交付されている住民基本台帳カードの交付に関する事務の手数料について、市民の負担軽減と住民基本台帳カード普及促進の観点から交付手数料を平成21年1月1日から平成23年3月31日の一定期間無料とする条例改正です。(現行手数料は500円。顔写真付きのカードは、自動車免許証と同じ身分証となる。電子確定申告の時に必要。今後、住民票等の自動発行機が設置された場合には住民基本台帳カードが必要になります。この期間に是非、「住民基本台帳カード」を取得されてはいかがですか。)

議案第98号 射水市図書館条例の一部改正について

 これは、本市図書館の利用実態や費用対効果を考慮し、開館時間及び休館日を変更するために所要の条例改正を改正し以下のとおりです。

開館時間 平日  午前9時30分から午後6時30分 

土曜日、日曜日及び祝日法による休日  午前9時30分から午後5時

休館日  月曜日(休日を除く)、祝日法による休日の翌日、第一木曜日、12月29日から翌年1月3日まで、図書等特別整理期間

 大いに図書館を利用、活用ください。

議案第102号〜105号 指定管理者の指定について

これは「射水市川の駅新湊を特定非営利活動法人水辺のまち新湊」に、「射水市庄川水辺の交流館を西町自治会」に、「射水市大門総合会館及び射水市正力・小林記念館を財団法人射水市文化振興財団」に、「射水市陶房「匠の里」を財団法人射水市文化振興財団」に、この4施設を指定管理者に管理、運営を委託しようとするものです。

指定期間は、平成21年4月1日から平成24年3月31日までの3年間とする。

以上

もどる